4月9日、イオン(証券コード8267)から、710億円の純損失となった2021年2月期決算短信が発表されたのである。営業収益が8兆6,039 億円(前期比0.0%減)、営業利益 1,505 億 円(同 30.1%減)、経常利益 1,388 億円(同32.6%減)、純損失710億(前期純利益268億円)と大苦戦しているのであるが、さすが財務体力があり配当は予想どおり18円、第2四半期18円と合わせ年間36円なのである。大きな損失の理由についてイオンは、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う店舗の一時休業や営業時間短縮、重要な事業パートナーであるテナント専門店企業に対する賃料減免、経営効率改善のための在庫削減等、一過性或いは今後の収益性改善に資する施策によるもの」と説明しているのである。
2022年2月期業績予想についてイオンは、「さらなる収益性改善を進め、コロナ前の 2020 年2月期の水準にV字回復する見通し。今後の感染状況とそれに伴う展開各国の規制・施策の変動可能性を考慮し、営業利益以下につきましては幅を持った予想としています。」と説明しているとおり、営業収益8兆6200億円(前期比0.2%増)、営業利益200,0億円~ 220,0億円(同32.8%~46.1%増)、経常利益1900億円~ 2100億円(同36.9%~51.3%増)、純利益200億円~300億円となっているのである。配当予想は年間36円と前期と同額を維持しているのである。