9月11日、アルペン(3028)から、2021年6月期株主総会招集の通知と配当が届いたのである。株主総会の第1号議案に、今年2月10日、ホテルで女性に暴行したなどとして、強制わいせつ致傷と窃盗、暴行容疑で愛知県警に逮捕された水野泰三会長(当時)を、取締役に選任する提案が出されたので、ご主人は驚いているのである。同氏については、2月12日取締役を辞任し、名古屋地検は、2月22日、不起訴処分にしたのであるが、その理由は明らかになっていないという経緯があるのである。強制わいせつ罪等は2017年から非親告罪なのであるが、親告罪だった時代には、被害者は犯罪の詳細が裁判で明らかになることを避けたいので、示談が成立した場合被害者が告訴を取り下げるということが往々にしてあったことを考慮すれば、同氏と被害者の間で示談が成立したと推測されるのである。つまり、同氏は強制わいせつ致傷罪に該当するような行為を行ったことは間違いないのである。
しかしながら、何の説明も無く、同氏を再び取締役に選任する提案を出してくるとは、アルペンの見識を疑わざるを得ないのである。因みに、2月12日にアルペンが発表した文書「当社代表取締役会長が逮捕された件について」の最後には、「現在事実関係を確認中ではございますが、当社グループはこの度の事態につきましては厳粛に受けとめ対処してまいります。今後も新たな事実関係が明らかになり次第、情報開示させて頂きます。」と記載されているが、その後情報開示は一切ないのである。