11月10日、機械設計やシステム・ソフトウェア開発を請け負っているアビスト(6087)から、2021年9月期決算短信が発表されたのである。売上高90億21百万円(前年同期比2.6%減)、営業利益4億39百万円(同47.1%減)、経常利益6億17百万円(同24.3%減)、純利益6億69百万円(同379.5%増)と、純利益のみ増益となっているが、これは前期の特別損失(3Dプリント事業の減損損失4億42百万円)が無くなったことによる反動増であり、あまり喜べないのである。配当は前期と同じ102円(配当性向60.6%)なのであるが、アビストはその理由を「当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置づけ、継続的かつ安定的な配当を実施することを基本方針としております。令和3年9月期は、OJT教育などの人材への投資や新型コロナウイルス感染症による稼働工数の減少等により収益性の低下がありましたが、ワクチン接種が進む中で経済が回復基調にある点や第19期までの中期経営計画の業績の見通し等を総合的に勘案した結果」と説明しているのである。
2022年9月期業績見通しは、売上高96億70百万円(前期比7.2%増)、営業利益6億40百万円(同45.6%)、経常利益6億70百万円(同8.4%増)、純利益4億60百万円(同31.3%減)、配当102円(配当性向88.2%)を見込んでいるのである。因みに、決算短信が発表されたのが11時半、後場の株価は前日の終値2,870円付近を前後するのみで、反応薄だったのである。
同時に、2022年3月の株主優待については、従来と同様にアビストの子会社であるアビストH&Fの「浸みわたる水素水」と発表され、以下のとおり保有株数に応じてもらえるのである。
100株以上 1ケース(1ヶ月分)
200株以上 2ケース(2ヵ月分)
1,000株以上 5ケース(5ヵ月分) 注:1ケースは500㎖×30パック