1月27日16時、ご主人がニコニコしているのである。というのもトーメンデバイス(2737)から、2022年3月期第3四半期決算短信、業績予想の修正(上方修正)、配当予想の修正(増配)が発表されたのである。決算短信によれば、売上高3,436億円(前年同期比52.5%増)、営業利益は89億円(同164.4%増)、経常利益78億22百万円(同119.3%増)、純利益は58億20百万円(同120.4%増)と大幅な増収・増益となったのである。この好業績について、トーメンデバイスは、「データセンターストレージ向けを中心にDRAM、NAND FLASH製品の売上が拡大したこと、国内市場においてSiP(システム・イン・パッケージ)ビジネスの売上が拡大したこと、海外市場においてはスマートフォン向けにMCPの売上が伸びたこと、引き続き高精細カメラCIS(CMOSイメージセンサー)を拡販したこと」と説明しているのである。
この好業績を背景に、トーメンデバイスが2021年10月28日に公表した2022年3月期の業績予想および配当予想(2022年3月期1回目の修正)が大幅に修正され、2回目の修正に至ったのである。売上高4,000億円⇒4,400億円、営業利益77億円⇒94億円、経常利益66億円⇒82億円、純利益50億円⇒61億円と、特に利益はいずれも20%以上上方修正なのである。この結果、1株当たり純利益は735.16円⇒896.91円、配当予想は240円⇒280円(前期170円)と大幅にアップなのである。増配理由について、トーメンデバイスは、「当社の配当方針は、連結業績に応じた業績連動型の配当であり、安定的な配当の継続を目指し、配当性向の引き上げを図っていくこと、並びに経済環境への変化と資金需要等を勘案し柔軟に対処する方針」と説明しており、予想配当性向は31.2%とまだまだ余裕なのである。トーメンデバイスの配当は、2014年3月期40円、2015年3月期40円、そして2016年3月期50円に増配した後、60円、80円、90円、150円、170円、そして2022年3月期配当予想280円と、7年連続増配が見込まれているのである。