3月25日、日本リート投資法人(3296)から第19期(2021年7月~12月)の分配金が届いたのである。過去の年間分配金実績は、フル稼働した2015年から13,354円、15,319円、17,428円、17,036円、18,509円と順調に増加し、2020年は資産の譲渡益が発生したため21,328円と増加し、2021年は第18期10,800円と今回の第19期11,665円を合わせて22,465円と、こちらも資産の譲渡益のおかげで過去最高となったのである。2022年の分配金予想は、譲渡益が無いため、第20期8,586円、第21期8,159円、合計16,745円と減少する見通しなのである。因みに、3月29日の投資口価格は384,500円、分配金利回りは4.36%と61リートの中では17位と、イマイチの人気なのである。ご主人は、上場した2014年に257,100円で購入しているので、6.51%となかなかの分配金利回りなのである。
日本リート投資法人は、2014年4月に上場、総合商社の双日をメインスポンサーとし、そのポートフォリオは、2021年12月現在、投資物件数107件、資産規模2,559億円は61リートの中では33位と中位なのである。投資先としては、オフィスが約7割を占め、残りが住居、商業施設という、いわゆる総合型リートなのである。そして投資先は都心のオフィスを中心にほとんどが3大都市圏で、旗艦物件と呼ばれるような超大型物件は無いが中規模物件への分散投資が特徴なのである。
そしてコロナ禍の影響が長引くなか、稼働率は第19期が98.1%の実績、そして予想であるが第20期97.9%、第21期98.1%と安定しているが、その実態はフリーレントの付与による入居促進を図っているという事情があるのである。コロナ禍のようなマーケットの変調の影響を受けやすい、周辺部のオフィスを売却し、競争力ある都心のオフィス、安定性の高い住宅の取得を、第19期には実施しているのである。