2022年3月1日、フジ(8278)を持株会社(フジ)と事業会社(フジ・リテイリング)に分割し、持株会社であるフジは、マックスバリュ西日本(8287)と株式交換を行い、事業会社とマックスバリュ西日本を子会社とする持株会社体制へ移行したのである。ということで、4月8日、持株会社であるフジから、旧フジと上場廃止されたマックスバリュ西日本の2022年2月期決算短信とともに、2023年3月期から適用される新しい株主優待制度が発表されたのである。
新しい株主優待制度は、簡単に言えば、マックスバリュ西日本の旧制度をベースにしつつ、フジの旧制度の一部を取り込んだ内容なのである。具体的には、次のとおり、2月末基準に、保有株数に応じて、株主優待券、フジネットショップポイント、地域特産品の3種類から選択するのである。
株主優待券は、旧マックスバリュ西日本の株主優待券と同様に、全国のイオン、マックスバリュ、マルナカ、コーヨーなどで使える100円引券、フジネットショップポイントのポイント数は多少異なるが、フジの旧制度が踏襲され、地域特産品はマックスバリュ西日本の旧制度に準じた内容となっているのである。保有株数に応じて株主優待内容が細分化されているが、投資効率から言えば、100株が最も投資効率が良いので、家族で100株ずつ保有するのがお薦めなのである。
最後に、フジの2023年2月期業績予想は、営業収益7,740億円、営業利益139億円、経常利益160億円、純利益58億円、1株当たり利益66.91円、配当予想30円が見込まれているのである。1株当たり利益でみると、2022年2月期の旧マックスバリュ西日本81.87円、旧フジ103.19円と比較すると、かなり見劣りするのが気になるのである。因みに、ご主人と奥様は旧マックスバリュ西日本を100株保有しており、株主優待券は50枚(5,000円分)だったので、新しい株主優待制度では10枚(1,000円分)増えたが、配当が40円から30円に減額されるので、差引きゼロということになるのである。