2月期決算の外食6社、ジェイグループホールディングス(3063)、SFPホールディングス(3198)、クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)、コメダホールディングス(3543)、リンガーハット(8200)、吉野家ホールディングス(9861)から、相次いで2022年2月期決算短信が発表されたのである。
コロナ禍、時短営業・休業やアルコールの販売制限をものともせず営業利益を確保したのが、コメダホールディングス、吉野家ホールディングス、及びクリエイト・レストランツ・ホールディングスの3社で、さらに休業・時短協力金等により経常利益、純利益もしっかり確保しているのである。コメダホールディングスは朝7時からから営業していることもあり、夜の時短営業は影響が小さく、営業利益、純利益ともコロナ禍前の2020年2月期を僅かに下回るまでに回復したのである。吉野家ホールディングス、クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、コスト削減、テイクアウト・デリバリーの強化、不採算店の撤退などを進め、いずれも筋肉体質への転換が奏功し、営業利益を確保し、さらに休業・時短協力金等により純利益も大きく増加したのである。
営業赤字ではあるが休業・時短協力金等により経常利益、純利益を確保したのが、リンガーハットとSFPホールディングスなのである。リンガーハットは前期比営業赤字幅が縮小したものの第4四半期も営業赤字が続いており、SFPホールディングスは営業赤字幅が前期比拡大している上に第4四半期も営業赤字が続いており、2023年2月期業績予想ではいずれも営業黒字転換を見込んでいるものの、復活にはまだまだ時間がかかりそうなのである。
そして、ジェイグループホールディングスは、2期連続で減収、営業損失、経常損失、純損失と大苦戦が続いているのである。2023年2月期業績予想は未定としていることについて、ジェイグループホールディングスは、「2023年2月期の連結業績予想につきましては、現在、新型コロナウイルスの第6波の影響により、適正かつ合理的な業績予想の判断が困難なことから未定としておりますが、現在精査中であり、今後、合理的な予想可能となった時点で速やかに公表します。」と説明しているとおり、酒類提供をメインとしている業態を多数抱えているため、まだまだ苦戦が続きそうなのである。