10月5日、イオン(8267)から、2023年2月期第2四半期決算短信が発表されたのである。営業収益が4兆4,871億円(前年同期比 3.3%増)、営業利益958億百万円(同23.3%増)、経常利益953億 円(同223.%増)といずれも過去最高を更新し、純利益180 億円(同293.1%増)、1株当たり利益21.25円、配当18円なのである。前年同期比では好調ではあるが、GMS(総合スーパー)事業は改善したものの営業損失37億円、特別損失226億円(固定資産除却損、災害による損失、新型コロナ対応による損失など)など、依然苦戦しているのである。
このような前年同期比で好調な決算の背景について、イオンは、「調剤併設店舗の拡大や積極的な新規出店に加え M&A を推進するヘルス&ウエルネス事業、店舗のリニューアルや出店により集客力の向上に取り組んだディベロッパー事業、サービス・専門店事業、各国での規制緩和による外出機会の増加を機に集客イベントなどを強化した国際事業が増益となりました。GMS(総合スーパー)事業は、上記の外部環境の中で一段と厳しく収益構造改革に取り組み、前年同期比で大幅な損益改善となりました。SM(スーパーマーケット)事業、DS(ディスカウントストア)事業は、店舗の活性化やデジタルシフトによる生産性の向上に取り組み、コロナ下での内食特需の反動影響を抑制しました。総合金融事業は、国内外でのカード取扱高の伸長や海外でのデジタル化推進などによりコロナ前までの回復に近い着地となりました。」と、説明しているのである。
2023年2月期業績予想は、営業収益9兆円、営業利益2,100億円~2,200億円(前期比20.5%~26.2%増)、経常利益2,000億円~2,100億円(同19.7%~25.7%増)、純利益250億円~300億円(同284.3%~361.2%増)、1株当たり利益29.53円~35.43円、配当予想36円を見込んでいるのである。