10月31日、FPG(7148)から、コロナ禍から大きく回復した2021年9月期決算短信が発表されたのである。FPGは、今期既に3回も業績予想の上方修正をしているが、3回目の上方修正を上回る決算内容なのである。売上高591億円(前期比76.3%増)、営業利益117億円(同124.4%増)、経常利益124億円(同142.2%増)、純利益84億円(同187.6%増)、1株当たり利益99.24円(前期34.51円)、配当50円(18.5円)と、大増収・大増益・大増配になったのである。その要因は、主力のリースファンド事業、不動産ファンド事業ともに好調に推移しためなのである。好調とはいえ、やはり気になるのはコロナ禍前との比較であるが、2019年9月期は売上高375億円、経常利益143億円、純利益100億円、配当53円であるが、売上高は既に上回り、利益はコロナ禍前に近づいたと言えるのである。
2023年9月期業績予想は、売上高645億円(前期比9.0%増)、営業利益136億円(同15.8%増)、経常利益138億円(同10.7%増)、純利益95億円(12.1%)、1株当たり利益111.24円、配当予想56円(配当性向50.3%)と、いずれも伸びは小さくなる見込みであるが、利益は限りなくコロナ禍前に近づき、配当予想はコロナ禍前を超える見込みなのである。
翌11月1日、この好調な決算短資の発表を受けて、FPGの株価は、前場で1,256円(前日比+96円、+8.09%)と上昇したが、その後は大きく下落し終値は1,127円(前日比-35円、-3.01%)とマイナスに沈むという、マネーゲームのような1日だったのである。因みに、2023年9月期の配当予想は56円、株価は1,127円なので配当利回りは4.97%、ご主人は平均807円で購入しているので、投資利回りは6.98%となかなかのものなのである。