5月12日、みずほリース(8425)から、好調な2023年3月期決算短信が発表されたのである。売上高5,297億円(前期比4.5%減)、営業利益317億円(同77.5%増)、経常利益401億円(同99.9%増)、純利益283億円(同90.6%増)、1株当たり利益586.75円(前期308.07円)と利益面は大幅な増益となり、これを受けて配当予想から17円増配し147円(前期110円)、配当性向25.1%(前期35.7%)となったのである。好業績の要因は、「売上総利益は収益性の高いファイナンスや不動産分野での資産積上」、「営業利益は、売上総利益が増加したことに加え、信用コストが低位で推移したこと」、「経常利益は、持分法投資損益の大幅な増加」などが挙げられるのである。
2024年3月期通期業績予想は、営業利益340億円(前期比7.1%増)、経常利益450億円(同12.2%増)、純利益310億円(同9.2%増)、1株当たり利益640.35円と引続き好業績を見込んでおり、配当予想は前期比19円増配の166円(配当性向25.9%)なのである。なお、今回から売上高が不開示となった理由について、みずほリースは、「売上高は不動産リース案件満了に伴う物件売却の有無等により大きく変動し当社業績と連動していないことから、2024年3月期より営業利益以下の段階利益の開示へ変更いたします。」と説明しているのである。
みずほリースは連続増配株で有名であるが、2004年10月上場、2005年3月期配当18円、そして2006年3月期配当27円と最初の増配から以後、33円、38円、40円、44円、46円、48円、50円、54円、56円、60円、64円、70円、78円、82円、92円、110円、130円と連続増配を続け、2023年3月期配当147円で18期連続増配が確定し、2024年3月期配当予想は166円と増配予想でしかも配当性向25.9%なので、19期連続増配は余裕で達成できそうなのである。
増益・増配予想が評価されたのか、翌営業日(15日)の株価はザラ場で4,245円と2013年5月以来10年振りに上場来最高値更新、更に17日4,270円、18日4,300円と上場来最高値更新したのである。