GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

Oneリート投資法人から第19期の分配金と資産運用報告が届いたのである

 5月22日、Oneリート投資法人(3290)から第19期(2022年9月~2023年2月)の分配金と資産運用報告が届いたのである。Oneリート投資法人は、東京経済圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)と政令指定都市等のミドルサイズのオフィスに重点的に投資する、いわゆるオフィス主体型のリートで、そのスポンサーは投資法人の名称からも分かるように、みずほフィナンシャルグループみずほ信託銀行なのである。歴史的には、不動産ファンド運営等を行うシンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(SIA)をスポンサーとするSIA不動産投資法人としてスタートし、2013年10月に上場したのである。当時はオフィスと商業施設に投資する複合型リートだったのであるが、SIAがみずほ信託銀行の傘下となったため2015年12月に同銀行がスポンサーとなり、2017年6月に現在の名称に変更され、2021年3月に最後の商業施設を売却し、第16期からはオフィスに100%投資するリートとなったのである。2021年10月を最後に増資が行われていないこともあり、取得資産規模は1,236億円(2023年4月14日現在)で61リート中50位、時価総額は631億円(2023年5月23日現在)で51位という小型リートなのである。

 2017年に投資口を2分割した第8期(2017年2月~8月)以降の分配金実績を確認すると、資産売却益があるので多少ブレはあるが、5,948円、8,027円、6,955円、6,999円、7,062円、7,889円、7,994円、7,605円、7,546円、7,326円、7,120円、そして第19期6,842円、次期以降予想分配金は6,490円、6,420円と少々低下傾向なのである。その要因としては、稼働率が第16期99.2%、第17期末97.6%、第18期98.3%、第19期は97.9%と漸減傾向ということなのである。やはりこれもコロナ禍によりテレワークの普及、オフィスの供給増加などから、オフィスの空き室率の上昇、オフィス賃料の下落が背景にあるのである。

 5月23日のOneリート投資法人の投資口価格は235,200円、今後1年間の予想分配金は12,910円なので、予想分配金利回りは5.49%と61リート中7位、NAV倍率(不動産を時価評価した純資産価値に対する投資口価格の割安度を表す指標、株式におけるPBR(株価純資産倍率)に似た指標。NAV倍率が低い程割安と言える。)は0.82で10位と、どちらの指標からもあまり評価されているのである。因みに、ご主人は上場間もない2013年に405,200円(投資口が2分割されたので現在は202,600円)で購入したので、過去1年間の投資利回りは6.89%、今後1年間の予想投資利回りは6.37%、やはり安いうちに購入するに限るのである。