GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

すかいらーくホールディングスから2023年12月期業績予想及び配当予想の上方修正が発表されたのである

 8月10日、すかいらーくホールディングス(3197)から、2023年12月期業績予想及び配当予想の修正、並びに第2四半期決算短信が発表されたのである。決算短信によれば、売上収益169,789百万円(前年同期比19.9%増)、営業利益2,853百万円(前年同期営業損失2,423百万円)、税引前利益1,558百万円(前年同期税引前損失3,797百万円)、純利益549百万円(前年同期純損失27億80百万円)、1株当たり利益円2.41円(前年同期-12.22円)と、漸く黒字転換したのである。

 このような業績好転に伴い、同日、2023年12月期通期業績予想及び配当予想の修正が発表されたのである。売上収益3,550億円⇒変わらず、営業利益60億円⇒100億円、税引前利益35億円⇒75億円、純利益10億円⇒40億円、1株当たり利益4.40円⇒17.58円と、利益は上方修正されたのである。上方修正の理由について、すかいらーくホールディングスは、「第2四半期連結累計期間では、5月8日に新型コロナウイルス感染症感染症法上で5類に分類されたことが間接的に外食消費を後押ししたこと、及び、昨年来の価格改定効果が想定を上回ったことにより、売上高及び売上総利益がおおむね当初想定通りの水準まで回復したことに加え、原価低減や営業諸費用の削減を徹底した結果、営業利益、税引前利益、当期利益は当初想定を上回って推移しました。この動向を踏まえ、前回公表の2023年12月通期連結利益予想を上方修正いたします。」と説明しているのである。

 そして期末配当予想は3円⇒6円と増配(中間配当は無い)となったのである。増配の理由について、すかいらーくホールディングスは、「当社は、将来の事業展開と企業価値の向上に向けた設備投資等に備えて内部留保を確保しつつ、株主の皆様に継続的な配当を実施していくことを基本方針としております。当社の配当方針は、「調整後当期利益の30%」を目標に安定的な配当を実施することです。2023年12月期末の配当につきましては3.00円としておりましたが、上記の通り当期利益を前回公表予想から上方修正することを踏まえ、上記業績の達成を条件に1株当たり6.00円の配当とさせていただきます。」と説明しているのである。

 2022年上半期の売上の分析によれば、①ファミリー層の戻りが弱い半面、男性シニア客は19年比で100%超えが目立つ、②ランチに比較してディナーの回復が遅い、③ガソリン価格高騰に伴い自動車での移動が多い地方が低調、④専門店ブランド(むさしの森珈琲、魚屋路、La Ohana)が引き続き好調、以上がポイントなのである。 つまり、インフレ下特色の無いファミレスは敬遠されるが、専門店ブランドのように特色(わざわざ足を運びたくなるような)のあるファミレスは影響が少ないということなのである。

 ということで、2023年12月期、すかいらーくホールディングスは、①新店は厳選した主要駅前出店、②店舗数の多いガスト同士のカニバリ(共食い)を解消するためむさしの森珈琲、La Ohanaなどへの業態転換、③店舗改装、④コスパニーズへの対応(価格に応じたコスパメニューの導入、セットメニューの価格変更、客層に応じたコスパメニュー)など、売上拡大に努めているところなのである。

 因みに、翌営業日(14日)の株価は、業績予想及び配当予想の上方修正が評価され、前営業日比143円高(+7.62%)の2,060円と年初来高値更新したのである。