GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

ヒューリック

 ご主人は、保有株や購入を検討している株の株価、IR情報を常にチェックしているのである。そんな中、8月29日、以前から目を付けていた不動産業のヒューリック(3003)から、株主優待制度の一部変更が発表されたのである。

 ヒューリックの現行の株主優待は、300株以上保有の株主に、保有期間に応じてカタログギフトを提供しているが、2025年12月期から、次のとおり、300株以上かつ2年以上保有の株主に一本化し、6,000円のカタログギフトを提供することとなったのである。株主優待の取得のための保有条件に、半年以上、1年以上の条件を付す企業は多いが、2年以上の条件を付すのは珍しいのである。変更の理由について、「中長期的に保有いただける株主さまの一層の拡大を図ることを目的」としているのである。保有期間2年以上の条件により、株主優待を受取りつつ価格変動による損失リスクを抑えられる、いわゆるつなぎ売りが使えなくなるので、権利落ち後の変動が小さくなるかもしれないのである。

株主優待制度の一部変更

 ご主人は、リートを多数保有しており、その組入比率は以前よりは低下したとは言え20%を超えていることから、不動産セクターへの追加投資を自重していたが、この株主優待制度の変更をきっかけに、1,330円で300株を購入したのである。その理由は、現在の長期株主優遇制度は3年以上の保有期間が必要であるが、今年中に購入すれば、2023年12月期と2024年12月期は3,000円のカタログギフトが貰え、2025年12月期には6,000円のカタログギフトが貰えるということで、現行の株主優待より1年早く6,000円のカタログギフトにたどり着けるのである。購入時期による株主優待の詳細は、次の表が参考になるのである。

株式購入のタイミングと株主優待の受領時期・内容

 勿論、株主優待のみで購入を決めているのではなく、2023年12月期通期業績予想は、営業利益1,400億円(前期比10.9%増)、経常利益1,320億円(同7.1%増)、純利益865億年(同9.2%増)、1株当たり利益113.70円(10.400円)、配当46円(前期42円)、配当性向40.4%(前期40.3%)と増益・増配が見込まれ、予想ROEは12.3%と割と高いのである。また、9月15日の株価(終値)1,386.5円でみれば、PER12.20倍、PBR1.45倍と割高感はないのである。さらに、過去の配当実績は、2012年12月期に2.5円に減配して以降、6.5円、10.5円、15.5円、17円、21円、25.5円、31.5円、36円、39円、2022年12月期42円と、10期連続増配中なので、2023年12月期配当予想は46円で11期連続増配の見込みなのである。2023年12月期配当予想46円、ご主人が購入した1,330円でみれば、予想配当利回り3.49%、配当+株主優待利回り4.21% 2025年12月期の配当+株主優待利回り4.96%と、昨今のバリュー株・高配当株ブーム、株主優待ブームの影響で、お買い得な株が無くなってしまった現在ではまずまずの内容であり、連続増配が続いていることを考慮すれば2025年12月期の配当+株主優待利回りは5%超の可能性は十分高いのである。

 因みに、発表前の8月29日の株価(終値)は1,277.5円、変更が2年後のためか、その後の株価は少しの上昇にとどまったものの、日経平均株価の上昇に連れられたのか、9月15日には1,386.5円に上昇しているのである。