10月16日、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)から、第23期(2023年2月~2023年7月)の分配金と資産運用報告が届いたのである。ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人は、住居(賃貸住宅)とヘルスケア施設(介護施設)メインとする複合型のリートなのである。歴史的には住居型リートであったケネディクス・レジデンシャル投資法人とヘルスケア施設型リートのジャパン・シニアリビング投資法人が、2018年3月に合併してできた投資法人なのである。資産規模3,042億円(2023年7月末現在)は60リート中28位、時価総額2,352億円(2023年10月20日現在)29位と中位なのである。
2つのリートが合併した2018年3月以降の分配金の推移を見ると、2018年7月期が4,026円、その後、4,039円、4,063円、4,064円、4,065円、4,066円、4,117円、4101円、4,101円、そして2023年7月期4,224円と、コロナ禍においても安定しているのは、住居型、ヘルスケア施設型は景気変動を受けにくく、安定して高い稼働率(2023年7月末現在98.2%)を維持しているからなのである。
因みに、10月20日の終値は219,8000円、NAV倍率(不動産を時価評価した純資産価値に対する投資口価格の割安度を表す指標、株式におけるPBR(株価純資産倍率)に似た指標。NAV倍率が低い程割安と言える。)は0.99で60リートの中49位と、そこそこ評価されているのである。
なお、ケネディクス・オフィス投資法人(8972)を存続法人として、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人に0.67、ケネディクス商業リート投資法人(3453)に0.84の割合で、ケネディクス・オフィス投資法人の投資口を割り当て吸収合併し、11月1日に新たにケネディクス不動産投資法人が誕生する予定なのである。つまり、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人としては、第24期が8月から10月の3ヶ月、11月以降はケネディクス不動産投資法人となり、4月末、10月末が決算期となるため、今後の分配金、分配利回りなどについては、統合後に改めて確認するのである。
最後に、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人は投資主優待を実施しており、1口以上の保有者に対し、次のとおり保有しているヘルスケア施設が、無料日帰り施設見学、無料体験入居のほか、入居時費用の割引などを実施しているのである。