12月7日、第一生命ホールディングス(8750)から、ベネフィット・ワン(2412)に対する公開買付(TOB)の予定が発表されたのである。第一生命ホールディングスは、1月中旬をめどにTOBを開始し、1株あたり1800円以上で買い取る方針なのである。そしてTOBを実施した後には親会社のパソナグループが保有する全株式を買い取り、完全子会社化を目指すとしているのである。
ベネフィット・ワンに対しては、エムスリー(2413)が、公開買付期間11月15日から12月13日まで、買付価格1,600円でTOBを実施しているのである。ベネフィット・ワンの親会社で51.16%を保有するパソナグループ(2168)は、全株を応募することで合意しており、エムスリーはパソナグループの応募予定株式と同数の51.16%を買い付け予定数の下限に設定し、TOB成立後もベネフィット・ワンの上場を維持するため買付上限は55%に設定しているのである。
第一生命ホールディングスの発表を受け、翌8日、ベネフィット・ワンの株価は急上昇し、前日比400円高(+26.46%)の1,912円で取引を終えたのである。
今後は、ベネフィット・ワンとパソナグループが、第一生命ホールディングスのTOBに応じるのか、エムスリーが買付価格を引上げて第一生命ホールディングスに対抗するのか、エムスリーがTOBから撤退するのかが焦点となるのである。