1月12日、イオン(8267)から、2024年2月期第3四半期決算短信が発表されたのである。営業収益7兆7,025億円(前年同期比4.5%増)、営業利益1,428億円(同26.8%増)、経常利益1,331億 円(同23.8%増)といずれも過去最高を更新し、純利益183 億円(前年同期純損失36億円)、1株当たり利益21.47円(前年同期-4.33円)と増収・増益なのである。好業績の要因は、GMS(総合スーパー)事業は依然12億円の営業赤字ではあるものの前期より赤字幅が135億円縮小したこと、SM(スーパー)事業、DS(ディスカウント)事業の増益など、PB商品の売上げが伸びた小売事業の復調が大きいのである。
このような好業績を受け、同日、「通期業績予想の修正に関するお知らせ」が発表され、営業収益9.4兆円⇒9.5兆円(前期比4.2%増)、営業利益2,200億円⇒2,400億円(同14.4%増)、経常利益2,100億円⇒2,300億円(同12.9%増)、純利益250億円⇒330億円(同54.3%増)、1株当たり利益29.25円⇒38.60円と、いずれも上方修正されたのである。
イオンの株価はというと、イオンの好業績を期待したのか、株主優待を狙った新NISA口座の買いが集まったのか、1月5日に3,187円と昨年来高値更新し、翌9日から12日まで5日連続昨年来高値更新したのである。そして、12日の2024年2月期通期業績予想の上方修正を受け、翌15日、株価は3,438円とさらに上昇し6日連続昨年来高値更新したのである。15日の終値3,371円で見ると、PER87.35倍、PBR2.77倍、予想配当利回り1.07%とかなり割高感が出て来ているのである。