1月29日、トーメンデバイス(2737)から2024年3月期第2四半期の株主優待(QUOカード)が届いたのである。トーメンデバイスの株主優待は、保有株数に応じて次のとおりギフトセット、QUOカード、日本赤十字社への寄付など3~4品のうち1品選択し、専用ハガキで申し込みをするのである。ご主人は300株保有で、QUOカード(3,000円)を選択し、案内のとおり株主優待品が1月下旬に届いたのである。
1月31日、トーメンデバイスから、2024年3月期第3四半期決算短信が発表されたのである。売上高2,674億円(前年同期比19.5%減)、営業利益71億円(同34.0%減)、経常利益44億円(同23.5%減)、純利益7億円(同82.0%減)、1株当たり利益115.79円(前年同期642.46円)と減収・大減益となっているのである。大減益の要因について、トーメンデバイスは「FCNT株式会社による民事再生手続き開始申立てを受け、同社に対する債権について取立不能または取立遅延のおそれが生じたこと、同社から受注した取引に関連する棚卸資産について収益性の低下のおそれが生じたことから特別損失(貸倒引当金繰入額および棚卸資産評価損)42億36百万円を計上したこと」と説明しているのである。
また、最近の業績動向等を踏まえ、2024年3月期通期業績予想と配当予想の上方修正が発表されたのである。売上高3,550億円⇒変更無し(前期比15%減)、営業利益63億円⇒79億円(同35.4%減)、経常利益45億円⇒48億円(同27.2%減)、純利益8.5億円⇒11億円(同77.6%減)、1株当たり利益124.98円⇒161.74円(前期721.37円)と、利益面はいずれも上方修正されたのである。上方修正の理由について、トーメンデバイスは、「利益につきましては、為替相場が円安に推移したこと等により想定以上の利益を確保できたことから前回修正予想を上回る見通しとなりました。なお、当社では米ドル建ての外貨取引については、為替予約により為替相場の変動リスクを回避しておりますが、販売時には売上総利益、仕入時、及び為替予約の時価評価額は営業外損益に反映させる処理としております」と説明しているのである。
これを受け、配当予想も120円⇒160円と40円の増配となったのである。増配の理由について、トーメンデバイスは、「今期においては、2023年6月16日に取引先の民事再生手続き開始の申立て等による通期連結業績予想の下方修正に伴い120円減配の120円(連結配当性向96.0%)を公表いたしましたが、この度、上記業績予想の修正を踏まえ、総合的に検討した結果、配当金を40円増配の160円(連結配当性向98.9%)へと修正させていただきます」と説明しているのである。