5月8日、オリックス(8591)から、2024年3月期決算短信が発表されたのである。営業収益2兆8,143億円(前期比5.7%増)、営業利益3,607億円(同7.4%増)、純利益3,461億円(同19.2%増)、1株当たり利益298.55円(前期245.98円)と増収・増益なのである。この好業績の要因は、エネルギー、海外事業が低調だったものの、法人営業・メンテナンスリース、不動産、事業投資・コンセッション、保険、銀行・クレジット、輸送機器と多くの事業が好調だったことが挙げられるのである。配当については、2023年5月10日に公表した配当方針(配当性向33%もしくは1株あたり通期配当金85.60円のいずれか高い方)を基に、期末配当予想51.2円から55.8円に引上げられ、通期配当98.6円(前期85.6円)、配当性向33.0%(前期34.8%)となっているのである。
2025年3月期通期業績予想は純利益のみ公表しており、3,900億円(前期比12.7%増)、配当予想は、「配当性向39%もしくは1株当たり通期配当金98.60円のいずれか高い方」と累進配当を採用しているので、98.6円以上となるのである。仮に予想どおり純利益3,900億円ならば、配当性向39%なので、年間配当は131円と大幅な増配が見込まれるのである。このような増配方針が評価されたのか、翌9日の株価は、一時前日比297円高(+9.22%)の3,520円まで上昇、終値は前日比203円高(+6.30%)の3,426円なのである。