1月30日13時半、東京鐵鋼(5445)から2026年3月期第3四半期決算短信が発表されたのである。売上高541億2千4百万円(前年同期比14.4%減)、営業利益93億1千6百万円(同13.1%減)、経常利益94億2千1百万円(同15.1%減)、純利益63億3千4百万円(同20.1%減)、1株当たり利益740.07円(前年同期902.65円)と、減収・減益なのである。減収・減益の要因について、東京鐵鋼は「国内の鉄筋用小棒の需要が縮小する中、当社製品の出荷量および製品出荷価格が前年度比で下落し、またその関連商品等の出荷量が減少したことを主因」と説明しているのである。要するに、建設現場での人手不足により建設工事の進捗が遅れているため、鉄筋の売れ行きが悪いのである。
このような低調な業績を受け、「業績予想の修正に関するお知らせ」が発表されたのである。2026年3月期通期業績予想は、売上高770億円⇒730億円(前期比11.6%減)、営業利益120億円⇒115億円(同21.6%減)、経常利益120億円⇒115億円(同23.6%減)、純利益84.5億円⇒81億円(同25.4%減)、1株当たり利益982.99円⇒946.30(前期1,238.77円)と、いずれも下方修正されたのである。修正理由について、東京鐵鋼は、「売上高につきましては、建設分野における人手不足や就業環境の変化による建設工事の停滞等により、製品出荷量が計画を下回って推移していることを踏まえ、通期の見通しを修正いたしました。また、利益面につきましては、高付加価値製品とその関連商品等の販売強化および諸コスト削減への取り組みに注力してきましたが、鉄筋出荷量の計画比下振れと足許の鉄スクラップ価格上昇等の影響により、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに直近発表予想を修正いたしました。」と説明しているのである。なお、配当予想(期末200円)に変更はないのである。
また、東京鐵鋼の株式について、2026年3月31日を基準日として、同日最終の株主名簿に登録された株主様の所有する普通株式を、1株につき3株の割合をもって分割することが発表されたのである。株式分割の目的について、東京鐵鋼は、「投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家の皆様が投資しやすい環境を整えるとともに、当社の持続的な成長をご支援いただける投資家層の拡大を図るため」と説明しているのである。東京鐵鋼の株価は6,000円台が定着したことから、株式3分割により2,000円台とすることにより、流動性を高めるということなのである。
さらに、株式分割に伴い、2027年3月期から適用される、株主優待制度の変更、及び長期保有株主優待制度の新設が発表されたのである。新しい株主優待制度では、300株以上で1,000円のQUOカード、300株以上かつ1年以上保有で2,000円のQUOカード、300株以上かつ3年以上保有で3,000円QUOカードが提供されるのである。
因みに、東京鐵鋼の株価は、この日6,200円台で推移していたが、13時半の発表直後6,060円まで下落したが、配当予想に変更はないことと、長期保有株主優待制度の導入が評価されたのか、その後は6,200円前後に戻し、終値は前日比90円安(-1.44%)の6,170円なのである。