2月9日、ビジネスホテルドーミーイン、リゾートホテルなどを展開する共立メンテナンス(証券コード9616)から、2021年3月期第3四半期決算短信が公表されたのである。売上高913億円(前年同期比31.4%減)、営業損失37億円、経常損失37億円、純損失76億円と大苦戦なのである。やはりコロナ禍による2度の緊急事態宣言、外国人旅客の入国制限が大きく影響しているのである。ただ、幸いなことに損失と言っても、前期の利益とほぼ同規模なので、損失を1年で取り返すことも可能なレベルであり、ホテル事業以外の寮事業、ビルマネジメント事業、受託業務事業など着実に業績を上げている事業があるので、ホテルのみの企業に比べれば痛手は浅いとも言えるのである。
2021年3月期通期の業績予想は、売上高1320億円(前期比22.2%減)、営業損失30億円、経常損失30億円、純損失68億円とキビシイものであり、配当も第2四半期10円の実績があるが、期末の予想は未定(前期年間45円)となっているのである。とは言え、GoToトラベル実施中は業績好調だったことからも、緊急事態宣言が解除されれば自ずと業績は回復するだろうし、コロナ禍にも対応すべく稼働率を上げるために、テレワークオフィスとしての活用、長期滞在客の誘致など努力しているので、ご主人は復活を期待しているのである。