今週は、アメリカ市場が月曜日から木曜日まで下落基調だったこと、さらに、原料高、エネルギー高、供給制約を理由に、2023年3月期の業績予想を未定とする企業が出てきたのも不安材料となり、ＴＯＰＩＸ（前週比-2.70％）、日経平均株価（前週比-2.13％）とも2週間ぶりの下落、相変わらずグロース系の低迷は続いているのである。ウクライナ戦争、ロシアへの経済制裁、中国のロックダウンなどに伴う供給制約による原油高、資源高、食料高、コロナ禍からの復活に伴うインフレ（金利上昇）、アメリカの金融引締強化など、依然として世界的には懸念材料は事欠かないのである。
ご主人のポートフォリオは前週比-1.47％と2週間振りに下落となったが、リートの下落が相対的に小さかったので、ＴＯＰＩＸ、日経平均株価よりは下落幅が小さかったのは救いなのである。しかし、昨年急上昇したベネフィット･ワンが5月12日ザラ場で1,663円と5週連続年初来安値更新し、相変わらず足を引っ張っているのが気がかりなのであるが、12日を底に大きく反発して欲しいのである。
今週の主なプラス要因は、ヤマダホールディングス（9831）+19.18％、クリエイト・レストランツ・ホールディングス（3387）+3.88％、ノエビアホールディングス（4928）+3.13％、吉野家ホールディングス（9861）+2.73％、イオン北海道（7512）+2.69などである。主なマイナス要因は、バリューＨＲ（3397）-9.49％、日本管財（9728）-9.16％、ベネフィット･ワン（2412）-5.99％、日本製紙（3863）-5.49％、ＦＰＧ（7148）-5.46％、などである。
今週のトピックスは、ヤマダホールディングス（9831）が5月6日に発表した自社株の取得（詳細は5月11日参照）が大規模であると評価され、株価は一気に上昇、年初来高値を更新したのである。また、オリックスが2024年3月末を最後に、株主優待を廃止し、株主還元は配当に一本化する旨を発表したのである。バリューＨＲは、第1四半期の業績好調を受け、第2四半期配当の増配（6.5円⇒8.5円）を12日に発表したが、4月1日の株式分割以降の下落傾向に歯止めがかからずに沈んでしまったのである。日本管財は決算も悪くないので今週の急落理由が分からないが、資金が潤沢にもかかわらず株主還元が不足しているという評価なのか？ＫＤＤＩ（9433）が2週間ぶりに上場来最高値更新し、年初来高値更新したのは、2週連続のケーヨー（8168）、4週連続のホットランド（3196）なのである。
