GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

FPGから大型リースファンド事業の受注が発表されたのである

 9月1日、FPG(7148)から、脱炭素社会への移行に貢献する「トランジションファイナンス」の一環として、新たにコンテナ船15隻(総額約2050億円)を対象とした大型案件を受注したと発表したのである。本件の対象となるコンテナ船は、液化天然ガス(LNG)燃料とディーゼル燃料の双方を切り替えて運転可能なデュアルフューエルエンジンや、停泊時に船舶の発電機エンジンを停止できる陸上電力供給システム(Alternative Maritime Power)を搭載し、地球温暖化や大気汚染の原因となる温室効果ガス(CO2等)、硫黄酸化物(SOx)、粒子状物質(PM)等の排出量の大幅な削減を実現する、最新鋭のエコシップなのである。

 FPGは、環境負荷を低減する技術を採用した航空機・船舶を対象としたトランジションファイナンスに積極的に取り組んでおり、第1弾として2021年12月受注したコンテナ船18隻(総額2500億円)を対象としたリースファンド事業案件を2022年6月より順次組成を開始しているのである。今回新たに、コンテナ船15隻を対象とするリースファンド事業案件を受注したとしているが、リース対象資産の引き渡しのタイミングでリースファンド事業の組成を開始するので、実際動き出すのは2023年秋からで、業績に反映されるのは2024年9月期、従って22年9月期業績予想への影響はないのである。

 しかし、翌2日のFPGの株価は、この大型受注の発表を受けて、ザラ場で1,317円年初来高値更新、終値は1,291円(+52円、+4.20%)と上昇、全銘柄中値上り率34位、東証プライムのなかでは4位なのである。この背景には、第1弾の2,500億円は1ドル=115円の想定レートに基づいているが、最近の円安は反映されておらず、新たな受注案件の想定レート(1ドル=135円)で仮に計算すれば、円建て換算2,900億円以上となるので、つまり為替差益が400億円以上発生する可能性に目を付けた買いなのかもしれないのである。