1月30日12時、日本取引所グループ(8697)は、2023年1月1日に発足10周年を迎えたことから、2023年3月期の期末配当予想について、普通配当26円と記念配当10円を合わせた36円とする旨発表したのである。記念配当理由について、日本取引所グループは、「皆様からの日頃のご支援に対して感謝の意を表するため、2023年3月31日を基準日とする期末配当について、1株当たり10円の記念配当を実施いたします。」と説明しているのである。
同日、2023年3月期第3四半期決算短信が発表され、営業収益1,005億円(前年同期比0.1%減)、営業利益517億円(同7.5%減)、純利益351億円(同7.5%減)、1株当たり利益66.76円(前年同期71.7円)と、少々低調な内容なのである。また、2023年3月期通期業績予想は変更なく、1株当たり利益85.42円なので、配当予想62円は支障が無さそうなのである。
同日の日本取引所グループの株価は、前場は1,910円程度で推移していたが、後場は70円ほど値上りで推移し、終値は1,984円(前日比+77円、+4.04%)と反応したのである。低調な決算短信よりは、市場は増配の発表を評価したようなのである。