2月20日、稲畑産業(8098)の株価は2,618円と、2022年10月6日につけた2,608円以来、4ヶ月ぶりに上場来最高値更新したのである。その後も、21日、24日、27日、28日、3月1日、そして3月2日には2,748円と、5営業日連続上場来最高値更新したのである。
今回の上場来最高値更新は、2022年12月の底値をから徐々に上昇してきたものであり、この間にこれといった材料が出たわけでもなく、2023年3月期通期業績予想は前期を下回る見込みなので、今回の上場来最高値更新の要因は、バリュー系のブームと3月末の配当の権利取り狙いとしか考えられないのである。あとは、上限120万株の自己株取得による1株当たり利益上昇の貢献もあり得るが、上限120万株は発行済株式5,711万株の2.1%、3月1日現在18万株しか取得していないので、まだインパクトは小さいのである。