3月22日、日本取引所グループ(8697)から、2023年3月期通期業績予想の上方修正と増配が発表されたのである。2023年3月期業績予想は、営業収益1,325億円⇒1,340億円(前期比1.1%減)、営業利益655億円⇒680億円(同7.4%減)、税引前利益655億円⇒680億円(同7.4%減)、純利益450億円⇒463億円(同7.3%減)、1株当たり利益85.42⇒87.93円(前期94.35円)と、いずれも上方修正されたのである。修正理由は、通期業績予想数値の前提となる通期の1日の平均売買代金・取引高がいずれも増加したことによるものなのである。
また、期末の配当予想は36円(普通配当26円、記念配当10円)⇒37円(普通配当27円、記念配当10円)と1円増配、年間の配当予想は63円(前期72円)となったのである。増配理由について、日本取引所グループは、「業績に応じた配当を実施することを基本とし、具体的には、配当性向を 60%程度とすることを目標としております。上記方針のもと、2023 年3月 31 日を基準日とする期末配当予想について、今回の連結業績予想の修正により親会社の所有者に帰属する当期利益の増額が見込まれることから、普通配当を1株当たり 27 円に修正いたします。」と説明しているのである。