4月7日、旧フジとマックスバリュ西日本が統合されて誕生した新生フジ(8278)から、統合1年目の2023年2月期決算について、「特別損失の計上(連結・個別)及び連結業績予想の修正に関するお知らせ」が発表されたのである。営業収益7,740億円⇒7,849億円、営業利益139億円⇒113億円、経常利益160億円⇒133億円、純利益58億円⇒90億円、1株当たり利益66.91円⇒104.22円と、営業収益と純利益は増加、営業利益と経常利益は減少と、少々複雑な修正なのである。
フジは、営業収益の増加要因について「行動制限の緩和により外出需要が回復基調にあることで、スーパーマーケット事業を中心に営業収益は堅調に推移しました。」、純利益の増加要因について、収益性の低下がみられた店舗等についての減損損失があるものの、「保有株式の売却益の影響により予想数値を上回る見込みです。」と説明しているのである。一方、営業利益と経常利益の減少要因について、「あらゆるコストの高まりが利益を押し下げました。特に電気料金は、当社グループ各社合計で前年より約69億円増加しており、節電の徹底とともに販売費や設備活動費など積極的なコストの削減に加え、ロスの削減などによる荒利益率の改善にも取り組みましたが、電気料金の増加分を吸収するには至らず、営業店舗の利益を圧迫しており、営業利益、経常利益は予想数値を下回る見込みです。」と説明しているのである。