4月24日、サムティレジデンシャル投資法人(3459)から、第15期(2022年8月から2023年1月)の分配金と資産運用報告が届いたのである。サムティレジデンシャル投資法人は、サムティグループをメインスポンサーに2015年6月に上場し、大和証券グループをサブスポンサー(2018年から)とする住宅特化型リートなのである。ポートフォリオの構築方針は、シングル・コンパクトタイプの住宅への投資を重視し(80%以上)、利回りの高い地方都市を主な投資対象(70%程度)としているのである。継続的な成長を目指し毎年のように公募増資により新規物件を取得しており、第15期期首の公募増資では19物件(約150億円)を取得しているが、資産規模1,626億円(2023年1月末現在)は61リート中45位、時価総額962億円(2023年4月26日現在)は46位と、いずれも下位なのである
大和証券グループが参画した2018年1月以降の分配金の推移を見ると、2018年1月期が2,675円、その後、2,681円、3,076円、3,723円、2,877円、2,834円、3,333円、2,735円2,764円、3,021円、そして2023年1月期2,753円、次期以降の分配金予想は、2023年7月期2,720円、2024年1月期2,614円と、コロナ禍においても安定しているのは、住宅特化型は景気変動を受けにくく、高い稼働率(2022年1月末96.3%、7月末96.4%、2023年1月末96.5%)を維持しているからなのである。また、稀少な1月/7月決算期のリートであることも、ご主人は非常にありがたいと思っているのである。
因みに、4月26日の終値は114,700円、2023年7月期及び2024年1月期の分配金予想は計5,334円なので分配金利回りは4.65%と61リート中19位、NAV倍率(不動産を時価評価した純資産価値に対する投資口価格の割安度を表す指標、株式におけるPBR(株価純資産倍率)に似た指標。NAV倍率が低い程割安と言える。)は0.95で32位と、どちらの指標からもそこそこの評価なのである。ご主人は83,518円で購入しているので投資利回りは6.39%となかなかのものなのである。