5月10日14時、化学専門商社の稲畑産業(8098)から、2023年3月期決算短信が発表されたのである。売上高735,620百万円(前期比8.0%増)、営業利益20,314百万円(同1.3%増)といずれも過去最高となったが、海外での金利上昇の影響等により支払利息の増加、投資有価証券の評価損など14億円のマイナスにより、経常利益19,110百万円(同11.7%減)、純利益19,478百万円(同12.9%減)、1株当たり利益343.31円(前期374.23円)と減益ながらも、配当115円(前期110円)、配当性向33.5%(前期29.4%)と増配なのである。
2024年3月期通期業績予想は 売上高8,000億円(前期比8.8%増)、営業利益210億円(同3.4%増)、経常利益200億円(同4.7%増)、純利益210億円(同7.8%増)、1株当たり利益376.14円、配当予想120円(配当性向31.9%)と、増収・増益・増配が見込まれているのである。2019年3月期前期比8円増配の48円をスタートに、以後53円、63円、110円、そして2023年2月期115円で5期連続増配が確定、2024年3月期配当予想120円(配当性向31.9%)と余裕で6期連続増配が見込まれているのである。
14時の発表を受けて、この日株価は3,000円と3月9日につけた2,829円以来2ヶ月ぶりに上場来最高値更新、18日にも3,020円と上場来最高値更新したのである。