5月11日、ソフトバンク(証券コード9434)から純利益4,912億円(同3.8%増)と過去最高益の2021年3月期決算短信が発表されたのである。売上高5兆2055億円(前期比7.1%増)、営業利益9,707億円(同6.5%増)、配当は1円増配の86円(前期85円)となったのである。この増収・増益の理由について、コロナ禍を背景に、通販、テレワーク関連の好調が挙げられるのである。
2022年3月期業績予想については、ソフトバンクは「モバイル料金の値下げ影響を織り込みながらも、法人事業やヤフー事業の成長等に加え、グループシナジーを含め徹底したコスト削減を行うことにより、引き続き増収増益を見込んでいます。」と説明しており、売上高5.5兆円(前期比5.7%増)、営業利益9,750億円(同0.4%増)、純利益5,000億円(同1.8%増)と予想しているのである。配当予想については、「2021年3月期から2023年3月期においては、親会社の所有者に帰属する純利益に対する総還元性向85%程度を目安に、安定的かつ継続的に1株当たりの配当を実施するとともに、機動的な自己株式の取得を検討することを目指します。」という方針の下、86円(前期86円)と予想しており、1株当たり予想利益は105.69円(配当性向80.6%)なので無理のない数字なのである。ご主人は、配当を重視してソフトバンクを購入しており、配当利回りは86円÷1,305円=6.6%と高い数字となっており、今後も順調な配当を期待しているのである。