GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

最近、巷では「FIRE」が流行っているそうなのである

 最近、巷では「FIRE」が雑誌で特集されたり、関連本が多数出版されたり、ネットでも話題となったりと、流行っているそうなのである。さらに最近は、株、暗号通貨、為替、投資信託相続税対策、金融緩和バブルなどマネーに関する特集を組む雑誌が目白押しなのである。そして、BSテレ東では4月から毎週木曜夜10時「マネーのまなび」という番組がスタートしたのである。

 「FIRE」はFinancial Independence Retire Earlyの略で、日本語で言えば、経済的に自立しできるだけ早期に退職するという意味なのである。具体的には、働いてお金を貯めて、そのお金を投資で増やし、運用利回りだけで生活できるようになったところで早めに退職し、自由な生活を楽しむライフスタイルなのである。ミニマリストのような質素なライフスタイルであれば資金はそれほど多い必要はなく早期実現も可能であるが、ある程度贅沢なライフスタイルを実現するには大きな資金が必要となり実現に時間がかかるのである。つまり、ライフスタイル、投資原資の作り方、投資額、投資手法、退職年齢も含め、多種多様な「FIRE」があるのである。

 ご主人は、退職する2020年以降は配当、株主優待個人年金、金融資産の取り崩しにより生活することを目標に、株主優待・配当重視、長期保有の投資方針で株式投資を始めたのである。つまり、「FIRE」という言葉が無い30年以上も前から「FI」を目標にし、そして実現させたのである。ご主人は、「RE」については重視せず漠然と60歳退職と考えていたのは、質素なライフスタイルで投資額を増やすよりは、働いているときも投資額を少々減らしてでもゴルフ、海外旅行、温泉、自動車、そして家の購入など少々費用がかかるが楽しめるライフスタイルを指向したからなのである。

 ご主人はそれなりに投資の勉強をして個別の株式投資をしているが、多くの時間を割くわけにはいかないので、購入したら長期保有株主優待の廃止、業績悪化・回復が困難などの場合には処分)し、「果報は寝て待て」スタイルなのである。いつも順調というわけではなく、いくつかの大成功、多数の小成功、多数の小失敗の積重ねだと振り返っているのである。

 具体的な投資実績は、1988年にゴルフ会員権を購入(バブル崩壊後値下がりしたが既に600回以上はプレーして元は取れている。)、1992年に一括払いの個人年金を契約し1,000万円(60歳から69歳まで100万円/年)を確保、1997年から株主優待・配当重視の株式投資をスタート、60歳から65歳まで取り崩す金融資産を2001年から2016年まで投資信託の積立て(今や2,200万円に増え)、そして2012年から配当を重視してリートにも投資、2015年に金融資産1億円を突破、2018年自宅購入、2019年に年間配当500万円を実現したのである。残念ながら2020年はコロナ禍という予想外の出来事で年間配当461万円に減少してしまったが、この程度は許容範囲なのである。ローンはないので65歳からの老齢基礎年金、老齢厚生年金を合わせれば、日本経済が破綻しない限り永久に余裕のある「FI」が実現するのである。

 ご主人は、2008年のリーマンショック以降の10年は大きく見れば順調な経済成長が続いたという幸運にも恵まれたかもしれないと思っているのであるが、今後も、iDeCo、NISAという節税型の投資制度を利用すれば、金融リテラシーがそれほどなくても、だれでもそこそこの老後を維持できるほどの金融資産を作ることが可能と考えているのである。例えばiDeCoは拠出額が一番制限されている老齢厚生年金がある会社員・公務員であっても年間144,000円拠出でき、2022年からは65歳まで拠出できるようになるので、大卒でも40年以上の拠出が可能、つまり144,000円×40年=5,760,000円程度は拠出できるのである。これを信託報酬率の低い全世界型の株式投資信託で運用すれば、40年後には1,000万円は楽勝なのである。老齢厚生年金が無い会社員・専業主婦(夫)は月額23,000円、自営業は月額63,000円と拠出限度額はさらに大きいのである。しかも拠出額は所得税・住民税の所得控除が使えるので、節税にも役に立つのである。同様に積立NISAで信託報酬率の低い全世界型の株式投資信託で40万円×40年=1,600万円を運用すれば(20年間の非課税期間後は特定口座に移行しなければならない)、3,000万円は楽勝なのである。ということで、iDeCo、NISA、老齢基礎年金、老齢厚生年金の合わせ技で、65歳までに「FI」は十分可能なのである。そして投資するお金を増やし、特定口座で投資信託の積立をするか、勉強して株式投資に励めば、「RE」もある程度は実現可能なのである。