上場企業の決算期は3月末、2月末、12月末が多いのである。これらの企業の期末及び第2四半期末、つまり2月、3月、6月、8月、9月、12月は、配当金、株主優待の権利月となっているが、逆に1月、4月、5月、7月、10月、11月が権利月である企業は少ない、いわば端境期なのであるのである。そんな端境期である4月、10月が決算期の住居特化型リートであるスターツプロシード投資法人(証券コード8979)から、7月16日、2021年4月期の分配金が入金したのである。スターツプロシード投資法人の特徴は、ほとんどが賃貸住宅であるが、その3/4が首都圏なのである。そして、名称からも分かるとおり、メインスポンサーはスターツコーポレーションなのである。
2021年4月期の分配金は4,663円と、前2期(2020年4月期5,059円、2020年10月期5,488円)に比し減少しているが、これは物件の譲渡益が剥落したためなのである。ここ数年の分配金は物件の譲渡益を除けば4,500円程度であり、予想分配金は、次期4,500円、次々期4,520円と安定しているのである。この安定振りは、今期の平均稼働率95.6%(前期95.7%)からも分かり、コロナ禍、苦戦しているリート、企業が多い中、実に堅実な投資先なのである。
ご主人は、リーマンショックから徐々に回復しつつある2012年、多数のリートに投資を始めたのである。その中の一つ、スターツプロシード投資法人は126,300円で購入したのである。7月16日現在、投資口価格253,800円と約2倍上昇したのである。2020年12月30日(投資口価格201,400円)から半年程度で約25%も上昇しているのは、ご主人は、金融緩和、低金利が背景にあると思っているのである。