11月11日13時10分、トリドールホールディングス(3397)から、2023年3月期第2四半期決算短信と通期業績予想の修正が発表されたのである。売上収益は919億70百万円(前年同期比20.0%増)、事業利益47億25百万円(同18.5%増)ともに過去最高となる一方、新型コロナ対策協力金等の減少により、営業利益64億79百万円(同21.1%減)、純利益44億18百万円(同18.3%減)、1株当たり利益48.64円(前年同期60.28円)と減益ではあるものの、期初の業績予想との比較では大幅な増益となっているのである。
同日、2023年3月期業績予想の修正が発表され、売上収益1,770億円⇒1,919億円(前期比25.1%増)、事業利益62億円⇒73億円(同34.4%増)、営業利益40億円⇒71億円(同50.1%減)、純利益13億円⇒40億円(同55.5%減)、1株当たり利益41.58円、配当予想7.5円(修正無し)と、いずれも上方修正されたのである。修正理由について、トリドールホールディングスは、「2023年3月期第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は全セグメントで期初計画を上回る増収となり、事業利益も計画を大幅に上回る増益となりました。その他の営業収益には計画を上回る政府補助金を計上した一方で、その他の営業費用には計画に織り込んでいなかった事業整理費用12億18百万円を計上しましたが、営業利益と当期利益は計画を大きく上回る増益となりました。」と説明しているのである。
因みに、発表された13時10分直後に株価は200円以上下落し、この日の最安値2,581円をつけ、終値は2,611円ということで、市場は期待ほどの上方修正ではなかったという評価だったのかもしれない。