GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

動画配信サービスの「U-NEXT」と「Paravi」が統合されるのである

 2月17日15時半、USEN-NEXT HOLDINGS(9418)から、有料動画配信サービスの「U-NEXT」を運営する株式会社U-NEXTと、「Paravi(パラビ)」を運営する株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパンは、3月31日付で経営統合する旨が発表されたのである。存続会社はU-NEXTとなり、「Paravi」は7月を目途に「U-NEXT」内に移管してサービスを続けられるのである。統合により、単純合算で、売上高800億円以上、有料会員数は370万人以上、配信コンテンツ35万本以上を擁する国内勢で最大の動画配信プラットフォームが誕生するのである。この経営統合は、ネット系と放送系それぞれの動画配信大手の統合であり、勿論国内初なのである。コンテンツ面で、「U-NEXT」の映画、アニメ、欧米・韓流ドラマ、ライブ配信、雑誌約180誌が読み放題などをカバーし、「Paravi」はTBS、テレビ東京やそれぞれの系列局の先行・見逃し・アーカイブ配信、オリジナル作品を中心とする日本最大級のドラマ・バラエティのラインナップを揃えているのである。

 この経営統合により「Paravi」は同年7月を目途に「U-NEXT」内に移管してサービスを続けられるので、「U-NEXT」の利用者は月額プランで「Paravi」のコンテンツを視聴できるのである。「Paravi」の利用者は、当面現行の料金のまま「Paravi」のコンテンツに加えて「U-NEXT」のコンテンツも視聴できるのである(一部対象外のジャンルあり)が、利用料金は「Paravi」(ベーシックプラン月額1,017円)が「U-NEXT」(1,200ポイント付き月額2,189円)より低額であるので、将来的には「U-NEXT」の料金への統合または新たな料金体系の登場と推測されるのである。

 日経新聞の受け売りであるが、この合併により動画配信サービスの市場シェア(金額ベース)は、首位がネットフリックス、2位(国内勢では首位)が「U-NEXT」、3位はアマゾンプライムビデオ、4位はDAZN、5位は国内勢のHulu、6位はディズニープラス、7位国内勢のdTVという順位なのである。

 この統合が発表される1ヶ月前(1月19日)のU-NEXTの親会社(USEN-NEXT HOLDINGS)の株価2,092円、その後は材料も無いのにジワジワと怪しい上昇が続き、発表直前の2月17日株価(終値)は2,506円(前日比+80円、+3.30%)、そして15時半に発表されるとPTS株価は一時2,900円台に急騰、終値東証株価終値比+384高(+15.32%)の2,890円なのである。しかしながら、20日の株価(始値)24円高の2,530円で始まり、高値2,729円、安値2,502円、終値は2,615円(前日比+109円、+4.35%)と株価は乱高下したのである。ということで、今回の統合は発表前に株価に織り込まれた節があるためか、市場の評価が混乱したのではないかと推測されるのである。