9月25日、日本取引所グループ(8697)から、2024年3月期通期業績予想と配当予想の上方修正が発表されたのである。2024年3月期業績予想は、営業収益1,345億円⇒1,430億円(前期比6.7%増)、営業利益685億円⇒770億円(同12.8%増)、税引前利益685億円⇒770億円(同12.9%増)、純利益490億円⇒540億円(同16.5%増)、1株当たり利益93.93⇒103.803円(前期88.03円)と、いずれも上方修正されたのである。修正理由は、通期業績予想数値の前提となる通期の1日の平均売買代金・取引高が、日経平均株価先物取引を除いて、いずれも増加したことによるものなのである。やはり、今年に入って株式市場が上昇トレンドということで、活発な取引が行われているということなのである。
また、配当予想については、第2四半期末28円⇒31円。期末29円⇒32円、年間の配当予想57円⇒63円(前期63円)と、いずれも上方修正されたのである。増配理由について、日本取引所グループは、「業績に応じた配当を実施することを基本とし、具体的には、配当性向を 60%程度とすることを目標としております。 上記方針のもと、2024 年3月期の1株当たり配当予想について、今回の連結業績予想の修正により親会社の所有者に帰属する当期利益の増額が見込まれることから」と説明しているのである。
翌26日の株価は、通期業績予想と配当予想の上方修正を評価し、一時前日比124.5円高(+4.62%)の2,820.5円と大きく上昇して年初来高値更新し、終値は前日比64.5円高(+2.39%)の2,760.5円なのである。