GHOST/トロのマネー日記

私はGhostである、名前は花山トロ。ご主人は花山とうしろう、サラリーマン生活の傍ら株式投資に励み、退職後は配当と株主優待で夫婦2人悠々自適に暮らしている。トロは前飼主に捨てられ彷徨っているところをご主人に拾われ、以来優しいご主人に甘えていたが、2021年1月14日、Ghostになったのである。これからは、人生は3つの「きんりょく」、即ち筋力(筋肉)、菌力(腸内細菌)、金力(金融資産)が最重要というポリシーのご主人を見守り、株式投資、株主優待、旅行、ゴルフ、健康などの面白い話、役に立つ話を発信するのである

東京鐵鋼から2024年3月期通期業績予想と配当予想の上方修正が発表されたのである

 10月31日14時、東京鐵鋼(5445)から好調な2024年3月期第2四半期決算短信が発表されたのである。売上高379億4千6百万円(前年同期比2.9%減)、営業利益44億1千万円(同265.1%増)、経常利益48億7千3百万円(同262.1%増)、純利益32億7千8百万円(同181.0%増)、1株当たり利益366.11円(前年同期129.28円)と、減収・大増益なのである。減収の主な要因は、建築現場における工事遅延等により製品出荷量が減少したこと、大増益の主な要因は電力エネルギーコストが上昇したものの、製品価格と原材料価格の差である値差が改善したことが挙げられるのである。

 このような大増益を受け、2024年3月期の「業績予想の修正に関するお知らせ」が発表されたのである。売上高840億円⇒770億円(前期比2.8%減)、営業利益65億円⇒85億円(同95.2%増)、経常利益65億円⇒85億円(同71.9%増)、純利益45億円⇒57億円(同55.8%増)、1株当たり利益498.59円⇒636.57円(前期405.28円)、と、売上高は減少するものの利益面はいずれも上方修正されたのである。この修正の理由について、東京鐵鋼は、「通期の売上高については、建築現場における工事遅延等を主因に製品出荷量が期初予想を下回ることが見込まれるため、約8%、70億円減収の770億円に修正いたします。一方で損益については、主原料である鉄スクラップが当初予想を下回ることが想定されることなどから、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益で予想数値を引き上げております。」と説明しているのである。

 なお、第2四半期の大増益を受け、中間配当は配当予想30円のところ50円に増配(前中間期10円)となり、また、通期業績予想の上方修正に伴い期末の配当予想は120円⇒150円となり、通期の配当予想も150円⇒200円(前期110円)と大幅に上方修正されたのである。増配理由について、東京鐵鋼は、「当社は、利益配分につきましては、市況変動等に耐えうる財務体質の確保ならびに主力事業の継続等に必要な投資の実行を勘案しながら、業績に裏付けられた成果の配分を安定的に行うことを基本方針としております。当期の中間配当金につきましては、現在の業績状況(実績および予想)、財務状況、株主還元状況等を総合的に勘案した結果、直近予想から1株当たり20円増配の50円とすることといたしました。なお、期末配当金(予想)につきましても、直近予想から30円増配の150円とし、年間配当金は200円を予定しております。」と説明しているのである。

 因みに、東京鐵鋼の株価は14時の発表前は3,200円~3,300円程度で推移していたが、直後に前日比465円高(+14.37%)の3,700円と一気に上昇、終値は前日比440円高(+13.60%)の3,675円と、増益・増配が大きく評価されたのである。