8月9日、淀川製鋼所(5451)から、好調な2025年3月期第1四半期決算短信が発表されたのである。売上高525億95百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益40億61百万円(同40.4%増)、経常利益51億20百万円(同37.1%増)、純利益32億10百万円(同59.1%増)、一株当たり利益111.1円(前年同期69.87円)と、増収・大増益なのである。好業績の要因は、店売り(一般流通向け)鋼板商品の販売数量の増加、外装建材商品であるヨドルーフの販売数量の増加などが挙げられるのである。
このような好業績を受け、同日、2025年3月期第2四半期業績予想と通期業績予想の修正が発表されたのである。第2四半期業績予想は、売上高1,030億円⇒1,060億円(前年同期比4.7%増)、営業利益54億円⇒74億円(同35.2%増)、経常利益74億円⇒88億円(同14.7%増)、純利益46億円⇒53億円(同2.2%増)、1株当たり利益159.2円⇒183.43円と、いずれも上方修正されたのである。これに対して、通期業績予想は、2,120億円⇒2070億円(前期比1.5%増)、営業利益111億円⇒121億円(同0.7%増)、経常利益184億円⇒192億円(同26.3%増)、純利益⇒変わらず(167.0%増)、1株当たり利益411.85円⇒変わらずと、僅かな上方修正にと止まったのである。これらの業績予想の修正理由について、淀川製鋼所は、「第2四半期累計期間については、当社におきまして店売り(一般流通向け)鋼板商品や建材商品を中心に販売数量が想定より増加する見込みとなったことおよびSYSCO社(台湾の子会社である盛餘股份有限公司)におきましても販売数量が想定より増加する見込みとなったことなどから、2024年5月10日に公表しました予想を修正しております。一方、通期の業績におきましては高止まりする鋼材市況の影響から下期にかけて需要が弱含むことが予想されることなどから、販売数量が伸び悩むことを想定し予想を修正いたしております。」と説明しているのである。